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2024年05月29日 07:45

(もり、harpoon)は海や川の魚や海獣を突き刺して捕る道具である。

概要

手に持ったまま突き刺す突き銛と投げて使う投げ銛がある。単に銛という場合は、後者をいう。前者はヤスという。 銛は、銛頭、柄、縄からなる。

使用された時代

日本では縄文時代から使われている。縄文人が漁で使った道具は網と釣り針と銛であった。 銛には固定銛(銛頭が柄に固定されている)と離れ銛(銛頭が柄から離れ、魚などの体内に残る)とがある。離れ銛では魚や海獣に当たると柄から銛が離れ、縄をたぐり寄せて獲物を捕獲する。千葉県館山市の稲原貝塚から縄文時代早期のイルカの骨に突き刺さった状態で出土した黒曜石の銛状の石器が出土している。 縄文時代の銛は骨角器製が多い。九州北部の弥生後期からは鉄製の銛が現れる。

出土例

  • 銛 有珠モシリ遺跡、縄文時代終末期
    • 恵山文化の代表的な猟りの道具で、オットセイやイルカを捕ったと想定される。
  • 銛 朝日遺跡、愛知県清須市、縄文時代中期
  • 米原市磯出土骨製銛 - 米原市磯地区、縄文時代
    • 米原市磯出土の銛は、根元に三角形の突出部を作り出しており、この部分を柄に差し込んで、樹皮を巻きつけて固定した
  • 離頭銛 - 北上町泉沢貝塚、縄文時代

参考文献

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