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上代町遺跡群2024年10月03日 00:09

上代町遺跡群(かみだいまちいせきぐん)は熊本県熊本市にある弥生時代から古墳時代の複合遺跡である。

概要

熊本県熊本市を流れる熊本県管轄の二級河川・坪井川の右岸にある。 上代町遺跡群は熊本市西区上代や城山下代、城山大塘にまたがる遺跡である。

調査

弥生時代中期前半の大溝から大量の木製品が出土した。農耕具、建築部材などの木器が製作されたと想定されている。鍬、臼、斧の柄などの農耕具などであるが、いずれも破損品か未成品であった。

赤漆塗木製剣柄と盤部

大溝の最下層から「赤漆塗木製剣柄」と「盤部」が大溝の最下層で出土した。柄は銅剣に装着されたものと推定されている。。両者は前面に赤い漆が塗られている。柄の縁には絹糸が巻かれていた。全体の復元が可能なものである。銅剣本体、鞘、把頭飾(柄の飾り)は出土例があるが、国内では他に「剣柄」の発見例はない。柄は銅剣に装着されていた可能性が高い。

馬の埋葬土坑

5世紀頃(古墳時代中期の)のものとみられる馬の全身の骨が2016年9月に出土した。古墳時代の遺構から馬の全身の骨が出土したのは大阪府(蔀屋北遺跡)、長野県(宮垣外遺跡)に次いで3例目であり、九州では始めてである。埋葬されていた穴は横約200センチ、縦約110センチ、深さ約20センチであった。125センチの体高をもつ12歳前後のオスと見られる。人の手により埋葬されており、かつ丁寧に埋葬されていたから「特別な馬」であったとみられる。他に複数の馬の骨や、馬具、飼育に必要な塩を作る製塩土器も検出されている。

指定

考察

弥生時代の銅剣は限られた権力者だけがもつ「威信財」とされている。上代町遺跡群の被葬者は相当の権力を持っていたのではないか。

アクセス等

  • 名称:上代町遺跡群
  • 所在地:熊本県熊本市西区城山上代町
  • 交通:熊本駅から2.5km、徒歩34分。

参考文献

  1. 「古墳時代の「特別な馬」お目見え」朝日新聞、2019年12月20日
  2. 文化庁(2018)『発掘された日本列島 2018』共同通信社