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2体埋葬2026年01月01日 22:18

2体埋葬(にたいまいそう)は同じ棺に2体を納める埋葬法である。

概要

世に知られている事例では「藤ノ木古墳」の石棺の中に2体の遺骸が埋葬されていたことが知られる。同じ石棺に成人男性2体が埋葬されることは珍しい。一つの棺に複数の人骨が確認された事例は、墳丘に石を組み粘土で密封した箱式石棺で多く知られている。 広瀨和雄(2019)は同一の木棺や石棺に複数の人物を埋葬した例として、千葉県猫作・栗山16号円墳(木棺に石枕が三個)、石神二号円墳では木棺に石枕が二個、熊本県八代市大鼠蔵山古墳群の組合式箱型石棺1号棺に計五体の人骨があったことを挙げる。

二本木山古墳

別の事例として、二本木山古墳(大阪府堺市南区赤坂台)には竹割型石棺が封土に直葬されており、その中に砂岩製石枕に枕した成年男女2体の完全な人骨が見つかった。大阪市大島教授の現地観察によると、東側が男性、西側が女性と推定されている。

塩崎遺跡群 24号木棺墓

弥生時代中期の木棺である。木棺に2体が埋葬されており、東側に頭部を据えている。同時埋葬ではない可能性がある。

三成古墳

三成古墳(岡山県津山市中北下)の前方後円墳には箱式石棺による主体部が設けられ、後方部の主体部からは男女2体の被葬者が互いに逆向きに埋葬されていた。前方部の主体部からも男女2体の被葬者が検出された。

千束古墳

千束古墳6号墳(京都府京丹後市)では組合式の箱形木棺に北頭位と南頭位の2体の埋葬がされていた。6世紀前半と考えられる。

楽寿園西口古墳

楽寿園西口古墳(静岡県三島市)の埋葬施設には石棺があり、小刀・耳飾り・銅製の釧、周辺に直刀・須恵器等があり、棺外に頭がい骨が数個発見された。報告書では「時期を前後して男女二体が埋葬された」とし、「石棺に埋葬された者の近親者か従者」としている。殉葬かもしれない。

考察

参考文献

  1. 都出比呂志編(1989)『古墳時代の王と民衆』講談社
  2. 広瀬和雄(2019)『前方後円墳とはなにか』中央公論社