野川遺跡 ― 2024年02月06日 17:49
野川遺跡(のがわいせき)は東京都調布市にある旧石器時代の代表的な遺跡である。
概要
国分寺崖線の高台の武蔵野段丘に向かい、野川を挟んで西岸にある立川段丘の低い崖の上にある。河原で石材を入手し、石斧を作っていた。
調査
1970年、野川の改修工事に伴い、発掘調査が行われた。発掘調査は1970年6月から8月末まで行われた(野川遺跡調査会:1970年、1971a、1971b、1971c)。、10 の先土器時代層 (発見された地層に対応しており、III、IV1、IV2、IV3a、IV3b、IV4、V、VI、VII、VIII と番号が付けられている)が確認された。ナイフ形石器の段階、尖頭器や台形石器など多種類の石器をもつ文化層、大型尖頭器や礫器を持つ段階などが検出された、層構造が明瞭であること、層の数、遺物の量によって野川遺跡は日本で最も優れた層状の旧石器時代の遺跡となった。火で赤く変色した砂利の山は、野川層Ⅳ1層からⅣ4層から検出された。東京大学の鈴木氏が行ったX線回折分析は、石が600℃以上に加熱されたことを示している。多くの石にタールのような物質が付着しており、石が調理に直接使用されていたことを示す。
遺構
遺物
- 尖頭器
- 台形石器
指定
展示
- 湯浅八郎記念館
アクセス
- 名称:野川遺跡
- 所在地:調布市野水二丁目
- 交 通:京王線調布駅から 京王バス(調布-武蔵小金井)「野川公園一之橋」下車
参考文献
- 調布市遺跡調査会(1988)『野川遺跡』調布市No.26、遺跡調査会
- 小林達雄、小田静夫、羽鳥謙三、鈴木正男(1971)「野川先土器時代遺跡の研究」第四紀研究 10 (4),pp.231-252
湯浅八郎記念館 ― 2024年02月06日 18:28
湯浅八郎記念館(ゆあさはちろうきねんかん)は国際基督教大学初代学長であった湯浅八郎博士の大学創設・育成に対する貢献を記念した大学博物館である。
概要
主に民芸品と考古資料を収蔵する。国際基督教大に寄贈された各地の民芸品、大学構内に散在する遺跡から出土した旧石器時代から縄文時代にかけての考古遺物、その他の美術品、歴史資料を展示する。湯浅八郎は柳宗悦の民芸運動に共感し、手仕事の品の収集を行い、記念館に寄贈した。
展示
- 民芸資料
- 約1,000 点を展示する。丹波布、筒描夜具地、伊勢型紙、箪笥、菓子型、自在鈎、行灯、石皿、そば猪口、柄鏡など。
- 考古展示
- 旧石器時代の石器類および縄文時代の土器、石器、装身具等、遺跡分布図、敷石住居址の復元模型、関東ローム層断面標本、大学構内から出土した旧石器時代・縄文時代の遺物、2号住居址出土の縄文土器群
諸元
- 名称:国際基督教大学博物館湯浅八郎記念館
- 開館:1982年6月
- 開館日:2024年1月9日(火)から3月14日(木)までの毎週火曜日・水曜日・木曜日
- 観覧時間:午後1時~午後5時 (最終入館:午後4時30分)
- 観覧料:無料
- 所在地: 〒181-8585 東京都三鷹市大沢3-10-2
- 交通:京王線調布駅北口 小田急バス「武蔵境駅南口」行または「西野御塔坂下経由三鷹駅」行乗車→「富士重工前」下車(約20分)正門まで徒歩3分、正門より入構後、湯浅記念館まで徒歩10-15分
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