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紡錘車2023年08月26日 23:31

紡錘車(ぼうすいしゃ, spindle wheel)は糸を紡ぐための道具である。 「はずみ車」ともいう。

概要

日本では弥生時代から室町時代に使われた。 弥生時代以降に土・石製や骨・角製のものが用いられ、『石山寺縁起』絵巻などに使用状況が書かれる。朝鮮半島から新しい技術が伝えられる中の布を織る技術である。 『魏志倭人伝』の中に、「種禾稲紵麻、蚕桑緝績」とある。3世紀には、すでに植物を栽培してその繊維から、あるいは蚕を飼育し、その繭から糸を得ていた。 布を作るためには植物性繊維から限られた長さの繊維を繋いで長くした後に、撚りをかけて太さや強さを均一にすることが必要となる。撚りを掛けるのに必要な道具を紡錘(つむ)といい、軸の部分の「紡茎」(ぼうけい)とはずみ車の「紡錘車」(ぼうすいしゃ)の組み合わせで布を織ることができる。 古墳時代の紡錘車では鉄製が加わり、土製では須恵質のものが使われるようになる。

事例

  • 石製紡錘車 福岡県粕屋町江辻出土、弥生時代(前~後期)・前4~後3世紀
  • 碧玉紡錘車 - 前橋天神山古墳出土、古墳時代・4世紀

参考文献

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