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サヌカイト2023年08月07日 07:35

サヌカイト(さぬかいと, sanukite)は安山岩の一種で、今から約1300万年前の瀬戸内海地域の火山活動によってできた火山岩である。「讃岐岩」または「カンカン石」とも呼ばれる。

概要

1891年にドイツ人の地質学者(Ernst Weinschenk)が来日して研究し、産地に一つである讃岐にちなんで、サヌキット(Sanukit)と命名して報告した。英語読みではサヌカイト(Sanukite)となる。

性質

サヌカイトは、黒色、緻密、硬堅で、通常の玄武岩や安山岩と比べて斑晶が少ない。古代では石器材料として使われ、打製石器、磨製石器に加工され使われた。

産地

香川県の「五色台」、大阪府と奈良県にまたがる二上山周辺、坂出市の金山や城山など数か所でしか採取できない。

参考文献

  1. 奈良国立博物館(2008)『正倉院展六十回のあゆみ』奈良国立博物館

野場Ⅰ遺跡2023年08月07日 23:58

野場Ⅰ遺跡(のばいちいせき)は、岩手県田野畑村にある縄文時代晩期の遺跡である。

概要

田野畑村の漁港から2.2km内陸側にある。三陸鉄道リアス線カンパネルラ田野畑駅の西側2.5kmである。野田Ⅰ遺跡の範囲は東西1600m、南北400m、60万m2の広大な領域である。

調査

平成24年度には縄文時代住居跡21棟、土坑45基、溝状落とし穴7基、焼土遺構1基を検出した。 平成25年4月4日~6月28日の調査期間では、縄文時代住居跡69棟、溝状落とし穴22基、焼土遺構15基を検出した。沢沿いの微高地中央付近に竪穴式建物が繰り返し建てられた。中心に石囲の炉があり、全体から大量の縄文土器や石器が出土した。 沢に面した微高地の先端部に貯蔵穴が集結していた。沢の上流部で縄文時代後・晩期の獣をとらえるための落とし穴が多数見つかった。『独鈷石(とっこいし)』と呼ばれる珍しい石器の破片が見つかった。

遺構

遺物

史跡

アクセス等

名称:野場Ⅰ遺跡

  • 所在地: 岩手県下閉伊郡田野畑村羅賀193-1
  • 交通:

参考文献

  1. 岩手県田野畑村(2015)『野場Ⅰ遺跡発掘調査報告書』岩手県文化振興事業団埋蔵文化財調査報告書第635集
  2. 文化庁『発掘された日本列島 2013』朝日新聞出版