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奥の山古墳2023年09月24日 00:32

奥の山古墳(おくのやまこふん)は埼玉県行田市にある前方後円墳である。

概要

埼玉古墳群の古墳の1つで、国の特別史跡に指定されている。 墳丘の造出しから多くの須恵器が出土した。中でも須恵器の子持壺は、全国的にも出土例が少ない、珍しいものである。造出しからは他に、馬に乗る人物を模した埴輪の破片が出土している。最近の調査では外側の堀の南西コーナーから盾持人埴輪が見つかった。盾持人埴輪は古墳を邪悪なものから守るために並べられた埴輪で、奥の山古墳の南の端で、古墳を守護する役割があったのであろう。埼玉古墳群の他の古墳と同様に長方形の二重の周堀が巡るが、堀の一部は後から造られた鉄砲山古墳と一部重なる。2つの古墳が非常に密接して造られたことが分かる。長方形の二重周濠である。墳丘から円筒埴輪が大量に出土した。

調査

規模

  • 形状 前方後円
  • 墳長 70m
  • 後円部 径43m 高6.8m
  • 前方部 幅47m 長27m 高7.4m*遺構
  • 【周濠】楯形。
  • 【造出】後円部右側くびれ部近く。

遺物

  • 円筒埴輪 円筒Ⅴ式
  • 形象埴輪 大刀、靫、楯、冑の錣片、鹿、馬、弾琴像、騎馬像

築造時期

  • 6世紀の中頃

指定

  • 2020年(令和2年)3月10日 国指定特別史跡

アクセス等

  • 名称:奥の山古墳
  • 所在地: 〒361-0025 行田市大字埼玉4834
  • 交通: JR行田駅 バス観光拠点循環コース(左回り)15分・(右回り)37分

参考文献

  1. 江上波夫(1993)『日本古代史辞典』大和書房
  2. 大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂

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