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赤坂天王山古墳2023年05月22日 23:26

赤坂天王山古墳(あかさかてんのうざんこふん)は、奈良県桜井市にある6世紀後半の方墳である。「赤坂天王山1号墳」ともいう。

概要

桜井市中心部から南東約3キロにある倉橋溜池のそばに位置する。奈良盆地で最大の横穴式石室をもつ古墳である。北側に突き出した台地の中央部に南面する。北辺約50.5m、南辺約43.2m、東辺約46.5m、西辺約47m、高さ9mの載頭方錘形である(公益財団法人桜井市文化財協会(2018)。いびつな形の方墳と判明している。花崗岩の自然の巨石を積み上げる。頂上部は一辺10m前後の平坦地である。各段の斜面に葺石が敷かれるが、埴輪は不明である。 赤坂天王山1号墳は奈良県で有数の墳丘と石室をもっており、周辺に点在する古墳の中でも学術的に最も重要性の高い古墳の一つと考えられる、とされている。西側の古墳の一部を壊して造られたことも明らかである。石棺では今回初めて赤色顔料が確認され、築造当初はベンガラで赤く塗られていたとみられる。 江戸時代には崇峻天皇倉梯岡上陵に比定されていた。家形石棺の南側には盗掘孔と見られる穴が空いている。

調査

桜井市市教育委員会は戦後初めて実施した測量調査の報告書を刊行した(公益財団法人桜井市文化財協会(2018)。

刊行

桜井市教委は平成11年から20年にかけて測量調査を実施した。調査結果をまとめた報告書『赤坂天王山古墳群の研究』(A4判、75ページ)を2018年6月に刊行した。

遺構

三段に築造され,玄室には二上山産の凝灰岩で作られ刳貫式の家形石棺が安置される。 石室の全長は12m。玄室玄室の奥壁に巨石が三段積みされている。横穴式石室の羨道長約8.5m、高さ約2m、玄室長さ約6.4m、高さ約4.2m、幅3mと長大である。石棺の南小口部には、蓋から身にかけて一辺48cmの方形の彫り込みがある。

遺物

正式な発掘調査は実施されていない為、出土遺物等は不明。

指定

アクセス

  • 名称:奈良県桜井市倉橋
  • 所在地: 〒633-0021  奈良県桜井市倉橋
  • 交 通: JR・近鉄桜井駅からバスで10分菟田野町行 忍坂から徒歩5分

参考文献

  1. 小島俊次(1958)『古墳・桜井市古墳総覧』(桜井市文化叢書 Ⅰ) 、桜井市
  2. 「赤坂天王山古墳 戦後初の測量調査報告書、桜井市教委が刊行」産経新聞、2018年9月11日
  3. 公益財団法人桜井市文化財協会(2018)『赤坂天王山古墳群の研究』公益財団法人桜井市文化財協会

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