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古代の牛2023年05月28日 14:55

古代の牛(こだいのうし)は古代日本に生存していた牛である。

概要

日本列島に野生のバイソン(;野牛)が生息していたことは、北海道二海郡八雲町で10万年前のバイソンの化石が発見されたことで明らかである(八雲町郷土資料館)とされる。また岩手県一関市花泉町から野牛の化石が発見されている。 古墳時代には牛の埴輪が出土するため、当時、牛が飼育されていたことは明らかである。 埴輪の例として田原本町遺跡(;奈良県)、今城塚古墳(大阪府)がある。 しかし、牛の骨は古墳時代の遺跡からほとんど発見されていない。 牛の骨が出土した最古の例は、奈良県御所市南郷遺跡(;5世紀)である。そのほか観音寺遺跡(徳島県)、由比ガ浜南遺跡(鎌倉市)でも出土している。

牛の利用

古代にはバターやチーズが作られていた。その後は仏教の影響で、肉食禁止令や殺生禁断令により、牛の肉や乳製品が禁じられたため、農耕用や荷役用に限定されている。

文献に現れた牛

  • 播磨風土記 播磨風土記揖保郡の条に,「塩阜という地名があり,ここには淡水と海水が往来し,これを牛,馬,鹿が飲みに来るので,この名ができた。」と書かれる。

参考文献

  1. 大塚初重・小林三郎(1996)『古墳事典』東京堂出版

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