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北黄金貝塚2023年05月13日 23:28

北黄金貝塚(きたこがねかいづか)は北海道伊達市にある縄文時代前期の集落遺跡である。

概要

北黄金貝塚は北海道の南西部、内浦湾東岸の伊達市に所在し、標高10m~20mの丘陵上にある。定住発展期前半の貝塚を伴う集落であり、沿岸地域の生業や、海進・海退といった環境変化への適応、貝塚や水場での祭祀・儀礼などが見られる。 貝塚や低地遺跡で出土した人骨からは、北海道の縄文人は本州の縄文人より虫歯が少なく、木の実より海産物を多く取ることが判明している。

遺構

竪穴式住居、墓、貝塚、水場遺構など多様な施設が見られる。貝塚や住居は当時の海岸線と連動して形成されており、自然環境の変化と生活域との関連性を示す。貝塚と墓域が一体となった祭祀場が形成されている。エゾシカの頭骨を用いた儀礼の痕跡が見つかっている。単なるゴミ捨て場ではなく、墓祇や祭祀場の性格もあったとみられる。

遺物

貝塚からハマグリ、カキ、ホタテなどの貝類や、マグロ、ヒラメなどの魚骨のほか、オットセイ、クジラなどの海獣類の骨も多く出土しており、漁労中心の生活が見える。埋葬人骨を含む墓や、シカの頭骨を配置した動物儀礼の痕跡が確認される。また14基の墓から縄文人の埋葬人骨、石器、土器・骨角器などの工芸品が発掘された。

  • スプーン状鹿角
  • 鯨骨製品
  • 鯨骨製骨刀 – 長さ33.4cm
  • 銛頭

指定

  • 1987年(昭和62年)12月25日 - 国の史跡指定
  • 2001年(平成13年) - 史跡公園施設として整備(遺跡の内約10万平方メートル)
  • 2021年 - 「北海道・北東北の縄文遺跡群」として世界文化遺産登録

時期

  • ステージⅡa (5,000BCE~3,500BCE) 集落施設の多様化
  • ステージⅡb 5,000BCE~2,000BCE 拠点集落の出現

展示

史跡北黄金貝塚公園にある北黄金貝塚情報センターで展示される。

  • 名称:北黄金貝塚情報センター
  • 展示:世界最古ともいわれる骨刀(エゾシカやクジラの骨を加工した刀)、土器、礫石器(すり石や石皿)などを展示。

アクセス

竪穴建物を復元する。

  • 名称:北黄金貝塚/史跡北黄金貝塚公園
  • 所在地:〒059-0272  北海道伊達市北黄金町75番地
  • 交 通:北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線黄金駅徒歩30分/道南バス「北黄金貝塚公園前」下車、徒歩約5分。

参考文献

  1. 文化庁編(2020)『発掘された日本列島 2020』共同通信社
  2. 「北の縄文 - 遺跡紹介/北黄金貝塚」北海道,2023年5月3日閲覧

高森遺跡2023年05月13日 23:35

高森遺跡(たかもりいせき)は縄文時代の遺跡とされている。

概要

かっては前期旧石器時代の遺跡とされていたが、日本古代史の世界を揺るがした2000年の「旧石器遺跡発掘捏造事件」により、年代比定に疑問が持たれた。 東北旧石器文化研究所前副理事長の告白や日本考古学協会及び宮城県考古学会の協力を得て、石器検証並びに遺跡の現地調査による検証調査により、旧石器時代の遺物は捏造と判断された。 最終的に縄文時代以降の遺跡と判断された。

アクセス

  • 名称:高森遺跡
  • 所在地: 宮城県栗原市築館
  • 交通:

参考文献