菩提子誦数 ― 2023年06月13日 21:40
菩提子誦数(ぼだいしじゅず,Rosary)は正倉院に保管されている木製の数珠である。
概要
木の実で咸珠108枚が作られている。留め金具は金銅製で、紐は後から補修したものである。菩提子は菩提樹の実である。しかし木の実が実際に菩提子ではなく、シナノキ屬(Tilia)の1種の果実の核である。『大安寺伽藍縁起幷流記資財帳』に菩提樹で作った誦数一貫の記載がある。ボダイジュ、シナノキ、ヘラノキもシナノキ屬である。
展示歴
- 1961年 - 第14回
- 1977年 - 第30回
管理
- 名称 :菩提子誦数 第20号
- 倉番 :南倉 58
- 用途 :仏具
- 技法 :木製品
- 寸法 :周囲長 88.0cm
- 材質:
参考文献
- 奈良国立博物館(1977)『正倉院展目録』奈良国立博物館
- 嶋倉巳三郎,村田源(1981)「正倉院宝物の植物材質調査報告」正倉院紀要第9号,p.8
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