直弧文 ― 2023年10月17日 23:52
直弧文(ちょっこもん)は直線と弧線を組み合わせた古墳時代などに使われる文様である。
概要
彌生晩期に発生し、古墳時代の前・中期に盛行する。古い直弧文では多線帯状文の渦状表現がみられる。石棺、刀装具、古代鏡、土器などに描かれる。日本独特の文様と言われる。 小山清男(2005)によれば、構成は複雑で、 しかも動きの表現、 とくにほとんどが回転運動をあらわしているとされる。
出土例
- 直弧文の石棺 鴨籠古墳、熊本県宇城市不知火町、5世紀
- 直弧文鏡 新山古墳、奈良県北葛城郡広陵町、古墳時代、国立歴史民俗博物館
参考文献
- 小山清男(2005)『直弧文考』図学研究 39、pp.151-156
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