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陳寿2023年10月29日 12:09

陳寿(ちんじゅ,233-297,Chen shou,?寿)は中国の三国時代に蜀と西晋に仕えた歴史学者、官僚である。

概要

陳寿は巴西郡安漢県(現在の四川省南充市)を本籍とする蜀出身の人物であり、字は承祚(しょうそ)。蜀が滅んだ後は晋に官僚として仕えた。 学識の高い譙周に師事し儒学と史学を修め、蜀に仕えたとされる。譙周は歴史に明るく、師の教えにより、陳寿は史家としての能力を身につけた。 晋の張華に認められて陳寿は武帝期の西晋に仕官し、佐著作郎となり、ついで著作郎となった。

三国志

中国三国時代について書かれた紀伝体の史書『三国志』を編集した。後漢の混乱期から西晋による中国統一までを記載する。 陳寿の『三国志』は二十四史の中でも『史記』に次ぐ高い評価を受けている。 しかし、陳寿は晋の官僚であったため、晋にとって都合が悪い出来事は簡潔な形で記載される。 紀伝体であるが、本紀は魏書のみに設けられ、蜀書・呉書は総て列伝のみであることから、『三国志』は体裁上は「曹魏正統論を説く書」となる。曹魏を継承して成立した西晋の臣下である陳寿には、魏を正統ではないとすることはできなかった。蜀漢に贔屓する筆致であることは古くから指摘されており、その証拠として、劉備・劉禅に対する「先主」、「後主」の呼称である。一方で孫権を「権」と呼び捨てにしており、劉備父子の扱いを際立たせる。

参考文献

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