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塞ノ神式土器2024年01月06日 00:44

塞ノ神式土器(せのかんしきどき)は口縁の開いた鉢形で頸部がくの字型に湾曲し、胴部が円筒形で平底になる特徴を持つ縄文時代の鹿児島を起源とする土器である。

概要

器面の口縁に二枚貝によるきざみ目を施すものが多い。ヘラ描きの平行線、爪形連点文、撚糸文、貝殻文等を土器に施す特徴を持つ。貝殻文系と撚糸文系の2系統の系譜を想定することもある。 1933年故木村幹夫は「南九州に於ける縄文土器の一形式」と題する論文を発表し、1954年、寺師見国は「南九州の縄文土器」として塞ノ神式土器を整理した。1972年河口貞徳によってA(a,b)式からB(c,d)式の4分類がされ、南九州を代表する縄文時代早期の一型式とされた。塞ノ神遺跡は塞ノ神式土器の標式遺跡となった。 塞ノ神遺跡は大口盆地東南部の菱刈町立田中小学校後方の標高224mの小高い丘陵の畑地に位置する縄文時代早期の遺跡である。

出土例

  • 塞ノ神式土器 - 塞ノ神遺跡、縄文時代、鹿児島県伊佐郡菱刈町田中
  • 塞ノ神式土器 - 東名遺跡、佐賀県、縄文時代早期

参考文献

  1. 木村幹夫(1933)「南九州に於ける縄文土器の一形式」考古學4巻5号,pp.131-138

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