矢板 ― 2024年01月05日 00:02
矢板(やいた)は土木施設で土壁等の土砂の崩壊や、水の浸入を防ぐための土留板である。
概要
遺跡からは、水田の畦を補強するための木製の矢板が出土する。 登呂遺跡では数万枚の先を尖らせた杉割板を並べて水田のあぜ道を作る。 蔵ケ前遺跡(京都)の水田では杉を割った矢板が見つかる。 菜畑遺跡(佐賀)では芯を中心として放射状に12枚に縦割りした板の先端を尖らせずに、使用した。
出土例
- 矢板 - 登呂遺跡、静岡県静岡市、弥生時代
参考文献
- 田中琢・佐原信(2011)『日本考古学事典』三省堂
- 鏡山猛(1964)_「弥生期の水田区劃について」『史淵』92,pp.25-92
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