吉原遺跡 ― 2023年05月19日 23:11
吉原遺跡(よしはらいせき)は、和歌山美浜町吉原に位置する弥生時代から平安時代の遺跡である。
概要
紀伊水道を望む海岸砂丘に面する。 2022年12月14日、弥生時代の方形周溝墓が確認された。長さ8・9メートルの方形周溝墓5基を確認。底部には石が並べられていた。埋葬された人は地域の有力者とみられる。完成当時は墳丘表面に葺石が施されていた可能性があり、これまで近畿南部では確認されていない構造であるとされる。
調査
¬昭和62年度、63年度の和歌山県文化財調査センターにより弥生時代中期から後期の 土壙墓、方形周溝墓、平安時代の土壙墓、古墳時代の溝が発見されている。令和2年の発掘調査で、弥生時代の壺、甕、弥生時代の石製紡錘車が発見されている。
遺構
遺物
半分埋まった状態の古墳時代の原型をとどめた須恵器がみつかり、これは「『はそう』といって、水や酒など液体を注ぐために使用されるもの。割れて捨てられたものではなく、墓地へのお供えなど、故意に埋められたものと考えられている。
指定
アクセス
- 名称:吉原遺跡
- 所在地: 和歌山美浜町吉原958付近
- 交 通: 紀州鉄道紀州鉄道線「西御坊駅」から1.1km。
参考文献
- 「弥生時代の方形周溝墓など発見」朝日新聞, 2022年12月15日
- 和歌山県文化財センター(2017)「吉原遺跡」和歌山県文化財センター
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