上之宮遺跡 ― 2023年05月21日 21:35
上之宮遺跡(うえのみやいせき)は奈良県桜井市にある古墳時代、飛鳥時代の遺跡である。
概要
阿倍文珠院のある阿倍丘陵の東方河岸段丘に位置する6世紀後半~末葉ごろの建物群遺跡である。6世紀末ころの精巧な園池遺構が発見され、飛鳥嶋ノ庄遺跡をしのぐものと推定されている。大豪族阿倍氏の本貫地であり、また聖徳太子の「上ツ宮」の伝承地でもある。阿倍氏関係の居館あるいは飛鳥時代の宮殿の可能性がある。北側は長棟の脇殿があり、東側と南側を柵列で囲み、それぞれに門が備えられる。西側は祭祀機能の付いた庭園があり、北側正面から三輪山が見える。当時の園池としては第1級の規模・格式であった。
調査
1986年、桜井市南部の寺川西岸の河岸段丘上の土地を区画整理する際に調査された。検出された6世紀末頃の遺構は、聖徳太子の上宮で:ある可能性が高いと発表された。日本書紀などには、現存しない磐余池のほとりに用明天皇の「磐余池辺雙槻宮」、その南隣に厩戸皇子の上宮があったとされており、磐余池の場所が確定しないと、上宮かどうか、決まらない。
遺構
- 四面廂付掘立柱建物
- 長棟状建物
- 回廊状建物
- 石組溝
- 敷石遺構等
遺物
- 多量のモモ核やスモモの核が多量に出土
- ヒョウタン
- 日本最古級の木簡,
- 鳥形木製品
- べっ甲
- 横櫛
- ガラス玉の鋳型
- 琴柱形の木製品
築造時期
- 6世紀末頃
指定
- 1992年 市指定史跡
アクセス等
- 名称:上之宮遺跡
- 所在地:〒633-0041 奈良県桜井市上之宮383
- 交通:JR桜井駅南口より奈良交通 多武峯線 談山神社行 浅古下車
参考文献
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