飛鳥時代 ― 2023年07月23日 10:41
飛鳥時代 (あすかじだい)は、奈良県の飛鳥(明日香)に都があった時代を指す。日本史の時代区分のひとつである。推古大王(天皇)が即位し、飛鳥の豊浦宮に遷宮した592年から、平城京に遷都した710年までをいう。
概要
飛鳥時代はもとは美術または建築史の時代区分であった。建築史の関野貞や美術史の岡倉天心が提唱した区分である。古墳は8世紀初頭まで営造されたが、飛鳥時代は古墳文化が仏教文化に切り替わる時代であった。豪族の連合政権から、統一された中央集権国家へ、天皇制に基づく律令制国家に変化した時代である。
西暦年 | 和暦 | 出来事 |
592年 | 推古1年 | 崇峻大王、殺害される,推古大王(天皇)即位,豊浦宮に遷宮 |
600年 | 推古8年 | 第一次遣隋使派遣 |
603年 | 推古11年 | 冠位12階制定、小墾田宮に遷宮 |
607年 | 推古15年 | 第二次遣隋使派遣 小野妹子 |
608年 | 推古16年 | 小野妹子、隋使裴世清らとともに帰国 |
610年 | 推古18年 | 第4回遣隋使を派遣 |
622年 | 推古30年 | 厩戸皇子が斑鳩宮で没する |
626年 | 推古34年 | 蘇我馬子が没す |
629年 | 舒明1年 | 舒明天皇が即位 |
630年 | 舒明2年 | 岡本宮に遷都/飛鳥岡(雷丘) |
640年 | 舒明12年 | 厩坂宮に遷都 |
642年 | 皇極1年 | 宝皇女が皇極天皇として即位 |
643年 | 皇極2年 | 山背大兄王殺害される |
645年 | 大化1年 | 乙巳の変 |
646年 | 大化2年 | 薄葬令 |
652年 | 白雉3年 | 班田収授法 |
663年 | 天智2年 | 白村江の戦い |
666年 | 天智5年 | 百済の男女2000余人を東国に置く |
667年 | 天智6年 | 近江国の大津へ遷都 |
671年 | 天智10年 | 天智天皇が崩御,第39代弘文天皇(大友皇子)が即位 |
672年 | 天武1年 | 天智天皇が崩御,第39代弘文天皇(大友皇子)が即位 |
672年 | 天武1年 | 天智天皇没す,壬申の乱,飛鳥浄御原宮に遷宮 |
673年 | 天武2年 | 大海人皇子が即位し天武天皇となる |
686年 | 朱鳥1年 | 天武天皇が崩御 |
690年 | 持統4年 | 持統天皇が即位 |
694年 | 持統8年 | 藤原宮へ遷都 |
697年 | 文武1年 | 持統天皇、草壁皇子の子の軽皇子へ譲位 |
701年 | 大宝1年 | 大宝律令完成/td> |
702年 | 大宝2年 | 第7回遣唐使派遣/td> |
710年 | 和銅3年 | 平城京へ遷都/td> |
参考文献
1. 近藤義郎(1995)『前方後円墳と弥生墳丘墓』青木書店
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