八角墳 ― 2023年10月19日 23:13
八角墳(はっかくふん)は古墳時代の末期に作られた八角形の古墳である。
概要
八角墳は森浩一の提唱によれば最終末古墳に含まれる。発見例は十基程度である。広い意味での中国政治思想の八角形が天下八方の支配者にふさわしいという思想の影響が考えられている。舒明天皇の墓から開始されたと考えられ、ヤマト大王の墓に固有の陵墓形との説があるが、奈良県だけではなく東京都多摩市の稲荷塚古墳をはじめ東日本など各地で少数ではあるが確認されていることから、即位した大王だけの形式という解釈には異論がある。
出土例
- 段ノ塚古墳 奈良県桜井市
- 御廟野古墳 京都市
- 野口王墓古墳 奈良県高市郡明日香村
- 中尾山古墳 奈良県明日香村
- 束明神古墳 奈良県高市郡高取町 、未定
- 岩屋山古墳 方形墳のう上に八角形の墳丘を営んでいた可能性
- 稲荷塚古墳 東京都多摩市百草
- 三津屋古墳 群馬県北群馬郡吉岡町・7世紀前半
- 経塚古墳:山梨県笛吹市(旧一宮町)
- 伊勢塚古墳:群馬県藤岡市・6世紀前半
- 中山荘園古墳:兵庫県宝塚市
参考文献
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