Bing
PVアクセスランキング にほんブログ村

武庫泊2023年10月19日 20:09

武庫泊(むこのとまり)は兵庫県武庫川河口付近にあった古代の海港とされる。

概要

兵庫県西宮市付近と言われる。輪田の泊(現在の神戸港)とする説もある。 武庫川河口付近は古代より武庫泊、武庫津、武庫浦などと呼ばれている。

語源

  • (1)向こう説
    • 大阪湾をはさみ難波津の対岸にあたるので「向こう」が武庫の語源といわれる。
  • (2) 兵器庫説
    • 奈良時代に「務古」、「牟故」、「六児」、「武庫」などと書かれ、「日本書紀」の「各国・各郡に兵庫を作らせる」から兵器庫があったため武庫となったとする説
  • (3) 六甲からの変化説
  • 「摂津風土記」の神功皇后伝承を引用して、武器や六個の甲を埋めたため六甲(むこ)と呼ばれたとするものもある

万葉集

  • (巻三(283))住吉の得名津に立ちて見渡せば 武庫の泊ゆ出づる船人
  • (詠み人)高市連黒人が旅先で詠んだ一首。
  • (大意)住吉の得名津に立って見渡すと、武庫の港から出航してゆく船人がみえる

日本書紀

  • 日本書紀 巻第廿五 孝德天皇
  • (原文 三年) 十二月晦、天皇還自温湯而停武庫行宮武庫、地名也。是日、災皇太子宮。時人、大驚怪。
  • (大意)12月の晦日に天皇は有馬温泉から帰り、武庫の仮宮に泊まる。この日、皇太子の宮が火災となり人々は驚いた。
  • 日本書紀 卷第卅 持統天皇
  • (原文 三年)丙申、禁斷漁獵於攝津國武庫海一千步內・紀伊國阿提郡那耆野二萬頃・伊賀國伊賀郡身野二萬頃、置守護人、准河內國大鳥郡高脚海。

参考文献

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://ancient-history.asablo.jp/blog/2023/10/19/9626748/tb