高ヶ坂石器時代遺跡 ― 2025年02月19日 08:37
高ヶ坂石器時代遺跡(こうがさかせっきじだいいせき)は東京都町田市にある牢場遺跡、稲荷山遺跡、八幡平遺跡の3地点からなる縄文時代の集落跡の総称である。わが国最初の敷石住居として学史的な意味がある。
概要
現在の牢場遺跡の場所で、畑のごぼうが曲がって成長していることをきっかけにして発見された。丘陵地における住居跡発見の第1号として国史跡に指定された。「柄鏡形敷石住居」は1924年(大正13年)10月、東京府南多摩郡南村(現・東京都町田)高ヶ坂字坂下の牢場遺跡で初めて発見されたものである。
調査
牢場遺跡
- 縄文時代後期の敷石住居跡が発見され、現在は覆屋をかけて保存されている。長径5メートル、短径3.85メートルの楕円形平面で、炉跡がある。
稲荷山遺跡
- 牢場遺跡に隣接した場所で発見された縄文時代後期から晩期の配石遺構である。現在は埋め戻して保存されている。
八幡平遺跡
- 牢場遺跡、稲荷山遺跡と谷を隔てた台地の上にあり、縄文時代中期後半の柄鏡形敷石住居跡が発見された。
遺構
指定
- 大正15年2月24日 史跡指定
遺物
アクセス
- 名称:高ヶ坂石器時代遺跡
- 所在地:東京都町田市高ヶ坂二丁目1418-3(牢場遺跡)
- 交通:JR町田駅ターミナル口より徒歩13分
参考文献
- 町田市教育委員会(2009)『国史跡高ヶ坂石器時代遺跡・八幡平遺跡範囲確認調査報告書』町田市教育委員会
最近のコメント