王塚装飾古墳館 ― 2026年08月08日 00:05
王塚装飾古墳館(おうづかそうしょくこふんかん)は王塚古墳を中心に、装飾古墳や古墳時代の歴史を紹介する資料館である。
概要
王塚古墳発見当時の石室や出土品の実物大模型、王塚古墳の概要や代表的な装飾古墳の1/5模型等を展示する。1994年(平成6年)11月に開館した。王塚古墳は1934年(昭和9年)に発見されるまで未発掘であったため、副葬品の大部分が残されており、その数は100点を超える。現存する出土品は「筑前国嘉穂郡王塚古墳出土品」として国の重要文化財に指定されている。装飾古墳館には熊本県立装飾古墳館(山鹿市)がある。
展示室
- 王塚古墳はどんな時代か
- 当時のくらしのようすをジオラマで紹介し、同時代のものと推測される町内の住居跡の写真パネルや出土品を展示する。
- 特別史跡王塚古墳
- 通常は立ち入ることのできない王塚古墳の石室内部を、発見当時の鮮やかな色彩や文様で原寸大でリアルに再現・展示する。
- 多彩な色彩と豪華な装飾壁画
- 王塚古墳の石室内の壁面ほぼ全面には、赤・黄・緑・黒・白・灰の6色を用いて、人物や騎馬、盾、靫などの具象的な図文と、三角文、蕨手文、双脚輪状文などの幾何学的な文様が描かれている。
- 装飾古墳の時代
- 国内外の代表的な装飾古墳9基を5分の1スケールの模型で再現する。
- 出土品
- 馬具や装飾品、武器などの出土品について、実物や複製資料を用いて紹介する。
火災
2025年4月15日、午後11時30分頃に王塚装飾古墳館から出火し、事務室の一部が焼けた。出火原因は特定されていないが、床下の配線周辺が激しく燃えていた(読売新聞2025年10月記事)。石室のレプリカなどの展示品に大きな被害はなかった。変形四獣鏡や耳環、玉類、武器・武具、馬具、土師器、須恵器などの副葬品は国の重要文化財・考古資料に指定され、京都国立博物館で保管されており、無事であった。翌日から王塚装飾古墳館は臨時休館となったが、2026年8月25日(火)に再開館する(毎日新聞地方版、2026/8/5)。再開館にあわせて展示物の追加も予定されており、破片から復元した高さ約1mの円筒埴輪が公開される。
展示品
- 鐙
- 杏葉
- 轡 (鏡板)
- 雲珠
- 変形神獣鏡
- 土製丸玉
- 管玉
- 銀の鈴
- 埋木製切子玉
- コハク製なつめ玉
- 金の耳輪
- 大刀
- 挂甲
- 小札
- 須恵器
- 台付壺
- 須恵器
- 坏
- 蓋
- 須恵器
- 提瓶
- 高坏
施設概要
- 敷地面積:15,945.10㎡
- 延床面積:1,875.37㎡
- 構造:鉄筋コンクリート一部2階建
- 総事業費:14億6,200万円
アクセス
- 名称:王塚装飾古墳館
- 所在地:福岡県嘉穂郡桂川町大字寿命376番地
- 営業時間:午前9時~午後4時30分
- 定休日:毎週月曜日・・・;月曜日が祝日の場合は翌日、年末年始
- 交通: JR博多駅より福北ゆたか線で約30分 JR桂川駅下車徒歩8分
参考文献
- 「火災で臨時休館中の王塚装飾古墳館、来年度中の再開目指す」読売新聞、2025/10/18
- 「火災から1年4カ月 王塚装飾古墳館が25日再開館」毎日新聞地方版、2026/8/5
- 桂川町教育委員会(2021)『特別史跡王塚古墳保存活用計画』
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