姉崎二子塚古墳 ― 2026年04月14日 00:53
姉崎二子塚古墳(あねざきふたごづかこふん)は千葉県市原市に所在する古墳時代中期の前方後円墳である。
概要
養老川河口付近の沖積低地に形成された砂丘上(標高約5m)に立地し、姉崎古墳群に属する。古墳群は大型古墳9基を含む群集墳で、本古墳はその中でも最大級の規模を持つ首長墓とみられる。
墳丘は前方後円形で、墳丘長約110m、後円部径約50m、高さ約9.5m、前方部幅約52m、長さ約48m、高さ約8.5mを測る。周濠を含めた全長は約160mに及び、墳丘周囲には盾形の周濠が巡る。前方部は南西方向に向けられている。
築造年代は5世紀中葉と推定される。埋葬施設は木棺直葬とされる。
1947年(昭和22年)に國學院大学の大場磐雄らによる調査が行われ、後円部からは鏡・勾玉・管玉・琥珀製玉・ガラス小玉などの装身具のほか、直刀・鉄矛・甲冑片・金銅製金具・滑石製品が出土した。前方部からは直刀、銀製耳飾り、瑪瑙製勾玉、鉄鏃、鉄矛、甲冑片、馬具(轡)などが確認されている。
特に前方部から出土した直弧文付石枕は優れた意匠で知られ、国の重要文化財に指定されている。また銀製耳飾りには朝鮮半島南部(伽耶系)の特徴が認められ、当時の対外交流を示す資料とされる。
これらの出土遺物から、本古墳の被葬者は武器・馬具を伴い、武人的性格を持つ有力な地域首長であったと考えられる。
主体部
- ①後円部 木棺直葬
- ②前方部 木棺直葬
規模
- 形状 前方後円墳
- 墳長 110m
- 後円部 径50m 高9.5m
- 前方部 幅52m 長48m 高8.5m
遺構
出土品
築造時期
- 5世紀中頃と推定される
展示
- 国学院大学博物館
指定
- 1968年(昭和43年)4月9日 千葉県指定史跡
重要文化財(国指定)
- 1974年(昭和49年)6月8日指定、 石枕(立花二箇共)- 國學院大學で保管。
アクセス等
- 名称:姉崎二子塚古墳
- 所在地:千葉県市原市姉崎字二夕子1762
- 交通: JR内房線姉ヶ崎駅から徒歩約30分
参考文献
- 江上波夫(1993)『日本古代史辞典』大和書房
- 大場磐雄・亀井正道(1951)「上総国姉ヶ崎二子塚発掘調査概報」『考古学雑誌』第37巻第3号
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