石棺 ― 2026年06月04日 00:05
石棺(せっかん)は石材で作られた棺や埋葬施設である。
概要
直接遺体を納めるものだけでなく、内部に木棺を収める外棺として用いられる場合もある。古代の棺には石棺のほか、木棺・陶棺・甕棺などがある。古代の棺の素材には石の他、木製(木棺)、陶器製(陶棺)、甕棺などがある。 石棺には、石材をくり抜いて作る刳抜式石棺や、板石を組み合わせる組合式石棺などがある。 組合式石棺は板石を組み合わせて構築する石棺であり、箱式石棺や長持形石棺などがある。 箱式石棺は組合式石棺の範疇であり、板石を組み合わせて箱を作り、その中に遺体を納める埋葬施設である。
長持形石棺は組合式石棺の1種で、4枚の側壁石と上部の蓋石を組み合わせた箱式石棺である。長持(ながもち)という家具に似ることに由来する。棺や蓋に「縄掛突起」と呼ばれる突起が着く。「縄掛突起」は運搬用実用説と装飾説とがある。
刳抜式石棺は巨大な石材の中をくり抜いて「身」と「蓋」を造り出した石棺である。
家型石棺は蓋が屋根の形状をとり、蓋石を屋根状に加工し、全体を家屋のような形状にした石棺である。家形石棺には刳抜式・組合式の両方が存在する。
割竹形は竹を縦に二つに割った形状の半円形・かまぼこ型の石棺である。
舟形石棺は舟形石棺は船形に加工された石棺で、割竹形石棺と類似した形態を持つ。
石棺の例
ツタンカーメン王の石棺(エジプト、紀元前14世紀)は花崗岩をくり抜いて作られた刳抜式石棺である。石棺の内部に複数の木棺が納められていた。 アレクサンドロスの石棺(現在のレバノン・シドン出土、紀元前4世紀)は、アレクサンドロス大王本人の棺ではなく、彼の戦闘場面が彫刻されていることで知られる。蓋は神殿屋根状を呈する。 快天山古墳の石棺(香川県、4世紀中葉)は割竹形石棺である。石材は阿蘇溶結凝灰岩製である。
参考文献
- 高橋健児(1915)「石棺の研究」類學雜誌 30 (6),pp.203-205
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