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臼玉2023年05月11日 22:11

臼玉(うすだま)は細い管を直径より短く切った小玉である。

概要

細い管を輪切りにした形の玉である。臼のような形状である。 滑石製で祭祀用として大量に出土する例が多い。 稲生遺跡ではほとんどの竪穴建物の埋土から臼玉が出土しており、各住居において玉を使った祭祀が行われていたとみられる。 駒沢祭祀遺跡では祭祀遺構である4か所の土器集積遺構のすべてから出土し、特に出土量の多い1号址では900個以上を出土した。

出土例

  • 臼玉 - 三重県伊勢市宇治舘町皇大神宮境内出土
  • 臼玉 - 稲生遺跡
  • 臼玉 - 駒沢祭祀遺跡
    • 滑石でつくられた直径5mm前後、厚さ3mm前後の小さな玉
  • 臼玉 - 中原第1号墳
  • 臼玉 - 城泉遺跡
    • 土坑(穴)の土の中から臼玉が5点出土した。子持勾玉が見つかったのと同じ層位(上層)で出土しており、子持勾玉と一緒にマツリで使われたと考えられる。

参考文献

  1. 大塚初重(1996)『古墳辞典』東京堂出版

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