古語拾遺 ― 2023年06月03日 12:05
古語拾遺(こごじゅうい)は平安時代初期の貴族の斎部広成が取りまとめた歴史書である。
概要
宮中祭祀を担当していた斎部氏が、正史に漏れている伝承を書き記したものである。平城天皇から朝儀に関する召問があり、それに応えるために作成された。神代では『古事記』や『日本書紀』などの史書から漏れた斎部氏に伝わる伝承を記載する。津田左右吉は史書としての価値は低いと評価したが、近年では再評価されつつある。
構成
構成は以下の通りである。
- 序
- 本文
- 神代の古伝承 天地開闢、日神、素神、大己貴神、天孫
- 神武天皇以降、天武天皇までの古伝承
- 古伝承から漏れた十一条
- 御歳神祭祀の古伝承
- 跋
成立
807年(大同2年)2月13日に作成されたとされている。写本によっては、806年(大同1年)とするものがある。
参考文献
- 斎部広成・西宮一民(校注)(1985)「古語拾遺」岩波書店
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