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器材埴輪2023年07月20日 21:02

器材埴輪(きざいはにわ)は各種の器具器財をかたどった形象埴輪である。

概要

埴輪に表される器材としては盾、靫、鎧、衣蓋、椅子、高坏、武具、装身具、家具などがある。人物埴輪が主流となる以前の4世紀から5世紀に盛行した。

器材埴輪の目的

器材埴輪の目的には様々な説がある。 第一に副葬品を仮器化して墳頂に表現したとする説、第二に首長権の継承に関わる重要儀式の場面での威儀や権威を具体化したものとする説、第三に死者が埋葬された施設を悪霊から守るために作られたとする説など様々がある。器材埴輪の編年研究が進めば、目的の議論も精緻化する可能性がある。

参考文献

  1. 高橋克壽(1996)『埴輪の世紀 歴史発掘9』講談社
  2. 高橋克壽(1988)『器材埴輪の編年と古墳祭祀』史林71(2)、pp.259-294

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