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輪鐙2023年10月03日 17:13

輪鐙(わあぶみ)は金属製で輪の形状をした鐙である。 鐙は騎乗した人間が足を掛けるための器具である。

概要

鐙は、馬上で両手を使う際に体を馬に固定させるために必要となる。輪の下方は直線に近い形状である。足先や足裏を鐙の乗せやすく安定させるための形状である。 また、輪鐙の上方には力韋を結ぶための穴が空けられ、他の馬具に取り付けることができる。 蔀屋北遺跡の輪鐙は木製である。長さ20.6cm、幅15.7cm、足をかける輪の部分は一部欠けているが、内径でたて7.3cm、よこ10.6cmを測る。柄の部分は厚く、輪の部分の断面は梯形(内側が広い)になるように細工されており、柄の先端の穴に皮紐を装着して鞍につなげて使用する。柄の上縁や紐穴の内側上部は著しく磨り減っており、皮紐がむすばれて使用されていた痕跡が認められる。磨り減り具合からみて、右足用に装着されていたものと考えられる。材質はカシである。

出土例

  • 輪鐙 - 江田船山古墳出土、熊本県和水町、古墳時代・5~6世紀
  • 輪鐙 - 王墓山古墳出土、岡山県倉敷市、古墳時代・6世紀
  • 輪鐙 - 蔀屋北遺跡、大阪府四條畷市、古墳時代(5世紀)

参考文献

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