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磨石2023年12月20日 19:15

石皿と磨石/埼玉県立歴史と民族の博物館

磨石(すりいし)は食料としてのクリ・クルミ・ドングリなどの堅果類をすりつぶしたり砕いたりするために用いた石器である。

概要

手頃な握りやすいサイズの自然礫をほぼそのまま使う例や、球状、棒状、扁平に加工した例がある。窪みのある同類品は凹石(くぼみいし)として区別する。石皿とセットで用いる。 磨石は磨いたツルツルの面をもつ丸い石で、石皿にすり付けて使う。手に持ちやすい大きさと押し潰す作業に適した重さの石を利用する。平らでない面や側面は塊の状態のものを叩いて潰すときに使う。磨石の出土は縄文時代で多い。サイズは成人男性の握り拳より一回り大きい程度である。

用途

旧石器時代からあり、縄文時代には石皿の上で堅果類粉砕するために使用した。球状の小形品は土器作りの際に器面をなでつけるために使用した。木の実の皮をむいたり、粉にする道具で、石皿と呼ばれる平らな石の上に木の実を置き、たたいたり、すりつぶしたりする。使用方法を特定する方法には、石器の表面に残されたわずかなデンプンの粒子を顕微鏡で観察する方法がある。

事例

  • 磨石 - 原遺跡、岡山市北区御津宇垣、縄文時代後期~晩期
  • 磨石 - いんべ遺跡、岐阜県揖斐郡揖斐川町門入、縄文時代

参考文献

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