稲荷塚古墳 (嵐山町) ― 2026年04月12日 01:15
稲荷塚古墳 (嵐山町)(いなりづかこふん)は、埼玉県嵐山町に所在する古墳時代後期(6世紀後半から7世紀初頭頃)と推定される円墳である。
概要
見所は比企地方に多い胴張りのある横穴式石室である。側壁の大きな石は緑泥片岩の割石を「小口積み」で、間にある小さな石は河原の礫である。板状の緑泥片岩の断面(小口)を見せて積む技法を使用するが、小口積みは比企地域の特徴的技法であり重要である。 1990年(平成2年)の発掘調査では周溝と葺き石が確認されている。規模は東西20m 南北:16m、高さ約3mとされる。 玄室中央部が膨らむ構造は副葬空間の拡張であり、権威表現と解釈されている。比企地域の有力首長層の特徴である。地域史的文脈で語ることができる。 江戸天明年間(1781年から1789年)には石室が開口していたとされ、羨道部は破壊されており、現存しない。玄室長は3m、最大幅2.7m、高さ2.5mである。 奥壁や天井石には2m前後の大きな石を使っている。1961年10月1日に嵐山町の指定史跡となる。 現在は石室入口に鍵が掛けられている。現在は木の生い茂る外部から形が見えない古墳であるが、墳丘上の樹木は倒壊の危険があるため2010年頃は立木が伐採され、墳形が見えていた。埴輪などの遺物は確認されていない。
遺物
指定
- 1961年10月1日 嵐山町の指定史跡
展示
アクセス等
- 名称 :稲荷塚古墳
- 所在地 :埼玉県比企郡嵐山町大字菅谷659
- 交 通 :東武東上線 武蔵嵐山駅下車徒歩15分。
参考文献
- 嵐山町教育委員会(1991)『嵐山町埋蔵文化財調査報告5:稲荷塚古墳』嵐山町教育委員会
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