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芝山町立 芝山古墳・はにわ博物館2026年06月22日 00:10

芝山町立 芝山古墳・はにわ博物館/筆者撮影

芝山町立 芝山古墳・はにわ博物館(しばやまちょうりつこふん・はにわはくぶつかん)は千葉県山武郡芝山町に所在する、房総地域の古墳と埴輪をテーマとした博物館である。

博物館の概要

芝山町立 芝山古墳・はにわ博物館では遺跡資料や埴輪、復元された古代衣装や竪穴住居などを展示し、古墳時代の生活や社会、技術を紹介している。 3個所の展示室は1フロアに集約されている。第一展示室では主に埴輪を展示し、第二展示室では「芝山はにわ祭」の古代衣装、復原竪穴住居、土器などを展示する。第三展示室では芝山町の遺跡から出土した石器、縄文土器、墨書土器などを紹介する。

開館年・テーマ

1988年(昭和63年)5月1日に芝山公園内に開館し、「房総の古墳と埴輪」をテーマとした展示を行っている。

国指定重要文化財

殿塚古墳、姫塚古墳から出土した埴輪48点は2024年(令和6年)に国指定重要文化財に指定された。顎髭を生やした男子埴輪、巫女と考えられる女子埴輪、馬子と馬の埴輪、武人埴輪、家形埴輪のほか、鉄鏃や鉄剣なども展示されている。

殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪の重要性

千葉県横芝光町の殿塚古墳・姫塚古墳(芝山古墳群)出土の埴輪は、古墳時代後期(6世紀後半)の関東地方における埴輪祭祀の様相を極めて高い造形技術で伝えている点に学術的な重要性がある。姫塚古墳の埴輪列は葬列(葬送の行列)を表したものとされる。 埴輪が古墳の中段外側を向いて整然と並んでいたことが発掘調査で確認されており、葬送の行列や埴輪配列の意味を解明する上で極めて重要な資料とされる。人物を中心とする形象埴輪群は、いずれも大型で精巧な造りをしている。特に姫塚古墳出土の、あごヒゲを蓄えて帽子(天冠)をかぶる男性全身像などは、当時の首長層の権威や社会背景を知る貴重な資料である。 東日本を代表する埴輪群像として、当時の葬送儀礼や地域的特色を示す重要な資料である。

朝日ノ岡古墳出土の埴輪の重要性

朝日ノ岡古墳出土の武人埴輪は、美豆良の髪型と、褌を膝下で脚結(あゆい)した動きやすい服装が特徴である。出土した武人や女子の形象埴輪では、当時の人々の姿を具体的に知ることができる。木戸川流域を中心とする当地域で製作された埴輪は「下総型」とも呼ばれ、、他の地域の画一的な生産ではなく、各地域の首長が独自の表現を取り入れながら共通性も備えた埴輪群を配置しており、当時の政治的・社会的ネットワークを読み解く重要な手がかりとなる。女子埴輪は頭上で髪をまとめた髷(まげ)や、スカート状の衣服「裳(も)」など、儀式用の服装の特徴がよく表れている。出土した埴輪は、古墳時代の人物埴輪や形象埴輪における地域の特性や古代の服装を現代に伝える重要な考古資料となっている。

山田・宝馬188号墳の埴輪の重要性

出土した「女子埴輪」は乳房が表現されている貴重な例であり、古代の女性の容姿や装飾、服飾を知るための重要な資料である。山武地方の女子埴輪の特徴をよく表す資料として知られる。馬形埴輪には辻金具や引き手などの馬具が精巧に表現されている。房総半島における古墳時代の葬送儀礼や当時の地域社会を読み解く上で学術的に極めて重要である。

アクセス等

  • 名称:芝山古墳・はにわ博物館
  • 所在地:〒289-1619  千葉県山武郡芝山町芝山438-1
  • 交通: JR松尾駅・芝山千代田駅から芝山ふれあいバスで20分 「芝山仁王尊」下車徒歩10分

参考文献

  1. 芝山町立 芝山古墳・はにわ博物館(2023)「殿塚・姫塚の埴輪群像」芝山町立 芝山古墳・はにわ博物館

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