池島・福万寺遺跡 ― 2026年06月23日 00:31
池島・福万寺遺跡(いけしま・ふくまんじいせき)は大阪府東大阪市から八尾市にかけて広がる縄文時代から近代に及ぶ複合遺跡である。弥生時代前期の水田跡が良好な状態で発見されたことで知られる。弥生時代前期の水田跡と農耕関連遺物で知られる複合遺跡である。
概要
調節池・遊水池整備事業に伴い、大規模な発掘調査が実施された。 弥生時代の水田面が3面出土し、弥生時代前期初頭(約2400年前)の水田跡が極めて良好な状態で確認され、水稲耕作の実態を知る重要な資料となっている。さらに木製鍬、石包丁などの農耕具などが出土している。土器として短頸壺、長頸壺、細頸壺が出土している。器台ないし壺の口縁端部には連続渦文が施されている。木製品には杓子状未製品、竪櫛、鋤、杭、鉢などが含まれる。
意義
弥生時代前期の水田跡から発見された資料として、現在確認されている国内最古級のコウノトリの足跡が、人やシカの足跡とともに発見された。当時の湿地環境の中で、人と野生動物が同じ空間を利用していた様子をうかがうことができる。湿地帯に立地するため、度重なる洪水被害とそれを克服しようとする人々の営みが地層に残る。水田を区切るあぜ道、木製の導水管など、水田を区画する畦や木製導水施設などから、当時の水管理技術を知ることができる。稲の根の痕跡である根成孔隙については、X線CTなどを用いた分析研究が行われ、当時の農耕環境の復元と農耕技術を解析が進められている。
遺構
- 溝
- ピット
- 水田
- 大畦畔
- 畦畔
遺物
- 石庖丁
- 弥生土器
- サヌカイト剥片
アクセス
- 名称:池島・福万寺遺跡
- 所在地:大阪府東大阪市池島町、大阪府八尾市福万寺町
- 交通:
参考文献
- 財団法人大阪府文化財センター(2002)「池島・福万寺遺跡2」遺構・遺物編
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