壺形土器 ― 2023年07月31日 23:56

壺形土器(つぼがたどき)は壺の形をした土器である。
概要
口縁部と頸部・胴部との差が大きい形状の土器である。胴部は球形に近い形状となることが多い。最大径は、高さの半分から下側にくるものがほとんどであり。胴部は球形に近い形状を呈す。土器の表面(内側と外側)は甕形土器に較べると丁寧に磨かれていたり、赤色顔料や朱などが塗られているものが多い。液体や大事なもの(種もみなど)を入れておく貯蔵に利用したと考えられている。壺形土器は甕形土器にj比べて形の変化に富んでいる。
出土例
- 壺形土器 - 東京都練馬区春日町・尾崎遺跡近辺出土の弥生時代後期の壺型土器。壺の口のへりに棒状浮文、くびの部分に円形浮文、胴には平行に羽状縄文が赤く彩色されている
- 壺形土器 - 別所遺跡出土、古墳時代前期五領式土器。器高27.9センチメートル、口径15.0センチメートル。指定当時は弥生式土器とされたが、古墳時代の土師器である。
- 人面文壺形土器 -昭和52年(1977)、亀塚遺跡(安城市)の発掘調査で出土した。発掘調査後の土器接合作業中に、人面文が描かれていることが判明した。弥生時代の風俗を知るための第一級資料である。顔の輪郭、瞳のない目、目の周辺に書かれた曲線などの入墨、人の顔がしっかりと描かれている。
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