土器棺墓 ― 2023年08月10日 18:34
土器棺墓(どきかんぼ)は遺体を土器に収納して埋葬した墓である。 土器の形状により甕棺墓(かめかんぼ)、あるいは壷棺墓(つぼかんぼ)もいう。
概要
埋葬用に作った特別の土器を使い場合もあるが、日常的な土器も使われる。一部を打ち欠いて穴をあけることもある。またふたつ以上の土器を組み合わせて、ふたと身にする場合もある。土器が小さな場合には、小児、あるいは遺骨の埋葬の可能性がある。角南聡一郎(1999)は西日本の土器棺墓ほとんどが小児の埋葬であるとした。 縄文、弥生時代から近世まで、さまざまな形で行われた埋葬方法である。
四ツ池遺跡
堺市の四ツ池遺跡の墓はは木棺墓、土器棺墓、土壙墓、方形周溝墓の4種類がある。土器棺墓は乳幼児を埋葬したものと考えられている。
参考文献
- 角南聡一郎(1999)「西日本の土器棺墓と埋葬遺体」奈良大学大学院研究年報
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