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土器編年2023年08月15日 23:36

土器編年(どきへんねん)は土器の形態面からみた時代順を組み立てることである。

概要

形態面では型式学的な方法により相対年代をすることができる、加えて発掘による層位学的な調査に加え、フィショントラック法、磁力測定法、放射性炭素年代測定、火山灰分析などの絶対年代をしることができる方法を組み合わせる。土器の年表(並び順)を土器編年(どきへんねん)表という。時期を表わすのに適した資料がまとまって出土した時は、その資料が指標となり、見つかった遺跡の名前がその時期の土器の名前として使われる(標式土器)。 縄文・弥生土器の編年体系は、 世界の先史土器の中でもっとも細密なものとされる。

層位学

考古遺物を含む土層(遺物包含層)同士の上下関係や遺構の切り合い関係、その他付帯する要素により年代の新旧を決定する考古学の研究方法である。地層が重なる順序のことを層序という。 層序には、古いものが下、新しいものが上に重なるという地層累重の法則がある。

火山灰分析法

火山活動で噴出した火山灰は、偏西風に乗り日本列島の広い範囲に降り積もる。土中に堆積した火山灰を分析すると、火山灰を供給した火山と噴火の年代を知ることができる。 例として、鹿児島県南方の硫黄島と竹島付近にある鬼界カルデラは、今から約7,300年前の縄文時代前期ころに大噴火を起こし、その噴火によって噴出した火山灰は東北地方まで達した。東北地方でも鬼界カルデラの火山灰より深いところで出土した土器は7,300年前よりも古く、浅いところで出土した土器は7,300年前よりも新しいことになる。

縄文時代の土器

縄文時代の土器は形や文様の特徴から6期(草創期・早期・前期・中期・後期・晩期)に分けられている。

弥生時代の土器

弥生式土器は全国的に第Ⅰ様式から第Ⅴ様式までの五様式に編年されている。

放射性炭素年代測定

Cの14乗測定法によって絶対年代の出された遺跡としては越智郡生名村立石山・西条市八堂山・今治市富田宮ノ内・宇和島市拝鷹山の各遺跡がある。

参考文献

  1. 大塚初重(1982)『古墳辞典』東京堂出版

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