東名縄文館 ― 2023年12月14日 12:18
東名縄文館(ひがしみょうじょうもんかん)は佐賀市金立町にある東名遺跡の遺物のる展示館である。
概要
国史跡東名遺跡に隣接し、遺跡のガイダンス展示コーナーを開設する。平成21年8月に開館した。 貝塚の剥ぎ取り、貝製や骨角製アクセサリーを展示する。巨勢川調整池管理棟の1階にある。復元品の「東名遺跡」から出土した国内最古とみられる編みかごを展示する。佐賀市は2028年に「東名遺跡ガイダンス・埋蔵文化財センター」の開設を目指している。
展示
- 装身具
- 腕輪、ネックレス、ペンダント。骨に模様を彫って、穴をあけ首から吊るしたとみられる装身具。貝やイノシシの牙、シカの角が、腕輪やペンダント、腰飾りに用いられ、サメの骨で作ったピアスなど。
- 骨角製品 鹿の角で作ったペンダント
- 東名遺跡で作成された証拠として、角がとれたところから、製品になるまでの過程の遺物が貝塚にそろって残っていた。
- 貝輪
- 貝を素材にした貝輪である。ベンケイ貝は有明海にはなく、外海でとれる貝で唐津または糸島の貝であろう。日本列島最古のオオツタノハ性の貝輪である。 オオツタノハは鹿児島の奄美群島より南の海でとれる貝であり、東名遺跡に来た経緯は解明されていない。
- 貝玉
- ハナマルユキという宝貝で、オオツタノハと同じく鹿児島より南の海でとれる貝である。
- 編みかご
- 国内最古の編みかご。発掘された現物と復元された編みかごを展示する。
- 東名遺跡の犬の骨。
- DNA鑑定の結果、柴犬・秋田犬など日本犬のDNAと一致し、最古の日本犬であることが分かった。犬の多くは猟犬として使われ、人間の最初のペットとなった。
- 縄文時代の「貝」
- 土器
- 南九州の塞ノ神式土器、
- 石器 - 石鏃・石銛・石錐
- 木製品
- 円形皿 - 木製の皿
- 鉢状容器 - 木製容器
- 櫛 - 国内最古の木製櫛
アクセス等
- 名称:東名縄文館(東名遺跡)
- 所在地:佐賀市金立町大字千布(巨勢川調整池内)
- 開 館:火曜~日曜日・祝日 10:00~16:00
- 休館日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
- 料 金:無料
- 交通:佐賀駅から佐賀市営バス(二俣・金立公園線)「二俣」停留所⇒徒歩約20分
- 佐賀駅から佐賀市営バス(兵庫・久保泉工業団地線)「渕頭」停留所⇒徒歩約15分
参考文献
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