暁遺跡 ― 2025年03月01日 01:18
暁遺跡(あかつきいせき)は北海道帯広市にある旧石器時代から縄文時代の複合遺跡である。
概要
十勝川支流の帯広川、売買川に挟まれた標高約45mの河岸段丘上に位置する。 旧石器時代から縄文時代の遺跡で、1961年以後に7次にわたる発掘調査で、細石刃文化の石器群(約1万6千年前)や「暁式土器」と呼ばれる約9千年前の土器が出土した。土器と細石刃が共伴する遺跡として知られた。「暁式」という型式名は、1961年に帯広市暁遺跡から見つかった土器を指標とし、明石博志によって命名された。
調査
1959年(昭和34)年に、地元の中学生によって発見された。22ヵ所の石器集中のうち、スポット12と呼ばれた15×17mの範囲からは、1,900点の細石刃をはじめとし、掻器や彫器、細石刃核、剥片など、5,700点が出土した。 縄文時代ではホタテ貝のあとが付くことを特徴とする土器(約9千年前)が出土し「暁式土器」と命名された。初期の土器に文様はほとんど無く、縦方向の条痕が付く程度である。
遺構
- 石器集中2
- 礫群
遺物
第1地点
- 旧石器
- 斧形石器
- 細石器
- スクレイパー
- 彫器
- 敲石
- 台石
第3地点
- 旧石器
- 細石器
- スクレイパー
- 彫器
第4地点
- 細石器
- スクレイパー
- 彫器
第5地点
- 細石器
- スクレイパー
- 彫器
指定
- 昭和58年3月1日 有形文化財 帯広市指定文化財
展示
- 帯広百年記念館
考察
アクセス
- 名称:暁遺跡
- 所在地:北海道帯広市八条/九条南12丁目
- 交 通:
参考文献
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