小瀬ヶ沢洞窟遺跡 ― 2025年08月26日 00:12
小瀬ヶ沢洞窟遺跡(おせかさわどうくついせき)は新潟県小郡市にある縄文時代の遺跡である。
概要
小瀬ヶ沢洞窟遺跡は阿賀野川支流の常滑川を遡った室谷川沿いの標高約200mの地点にある。 流紋岩の亀裂による自然洞を利用した縄文時代草創期の住居である。隆線文や押型文などの土器群、狩猟道具の石斧や石槍などの石器が千数百点出土した。
調査
1960年、長岡市立博物館が発掘調査を行う。縄文時代最古の草創期を主とする計1万3千点の遺物が出土した。出土品の内訳は、土器片1394点、石器・石製品11474点、骨器・獣骨241点であるが、そのうち縄文時代を代表する土器片140点、石器・石製品1207点、骨器3点を国指定重要文化財に指定した。土器には、隆起線文土器、押圧縄文土器、櫛目文土器、など多様な文様の土器が出土した。石器は多様な尖頭器(有茎、棒状)、石槍、石斧、石鏃、石匙、石錐、磨石などが出土した。細身の尖頭器類には短く折って軸にはめ込む植刃や断面が三角形となる多様な尖頭器(断面三角形錐)など他の地域では少ない特殊な石器が見られる。東アジアや日本列島におおける土器出現器の様相を示す代表的な遺物である。
遺構
遺物
旧石器
- 槍先形尖頭器
- 神子柴型石斧
- 有茎尖頭器
- スクレイパー
- 植刃
- 棒状尖頭器
- 石鏃
- 石錐
- 石匙
- 磨石
- 敲石類
- 石皿
- 不定形石器
- 石核
- 舟底形石器
- 有孔石製品
- 剥片
- 骨器
縄文
- 縄文土器(櫛目文+隆起線文+爪形文+多縄文系(押圧+回転))
- 細石刃
- 石鏃
指定
- 1961年 県指定史跡、
- 1982年12月3日 国指定史跡
- 2000年6月27日(平成12年6月27日) 国指定重要文化財 「新潟県小瀬ケ沢洞窟遺跡出土品」1350点
展示
アクセス
- 名称:小瀬ヶ沢洞窟遺跡
- 所在地:新潟県東蒲原郡阿賀町神谷甲(楢山区)
- 交 通: 磐越自動車道「津川IC」より車で25分
参考文献
- 中村孝三郎(1960)『長岡市立科学博物館研究調査報告3』
- 立木宏明・土橋由理子他(1995)「新潟県小瀬が沢洞窟出土の使用痕を有する尖頭器一例」『長岡市立科学博物館研究調査報告30号』)
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