鉄砲山古墳 ― 2023年05月22日 23:18
鉄砲山古墳(てっぽうやまこふん)は埼玉県行田市に所在する前方後円墳である。
概要
埼玉古墳群の中で3番目の大きさの前方後円墳である。「鉄砲山」の名前は、北側のくびれ部分に江幕末に角場と呼ばれる忍藩の砲術演習所があったことに由来する。1842年(天保13年)、忍藩主・松平忠國は、江戸湾房総側の防備を命ぜられ、富津と竹ヶ岡に陣屋を築き、900名の将兵を配備し、古墳の一角に砲術演習所を設けた。古墳の西側の一部に三重目の濠)が確認されており、周濠を含めた全長は163メートルと推定される。全国でも三重の濠は稀である。後円部に南に開口する横穴式石室があるが未調査である。
構成
遺構
南に開口する横穴式石室が存在する。石室本体の発掘調査は行われておらず、未盗掘か否かは不明である。
規模
- 形状 前方後円墳
- 墳長 109m
- 後円部 径55m 高9m
- 前方部 幅69m 長54m 高10.1m
築造時期
6世紀後半の築造
出土品
被葬者
アクセス等
- 名称:鉄砲山古墳
- 所在地:埼玉県行田市大字埼玉4834
- 交通: JR吹上駅から朝日バス佐間経由行田車庫行きで15分/ JR高崎線行田駅から15分( 観光拠点循環コース(左回り)15分・(右回り)37分「埼玉古墳公園前」下車 徒歩約2分)
参考文献
- 肥後和男・竹石健二(1973)「日本古墳100選」秋田書店
- 大塚初重(1996)『古墳辞典』東京堂出版
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