平脱 ― 2023年11月16日 21:55
平脱(へいだつ)は漆工の加飾技法のひとつである。
概要
金銀などの薄板を文様の形状に切り抜き、漆の面に貼り、その上から全面に漆を塗り、文様部分の漆を剥ぎ起こして文様を表出する。 漆面より文様が高いものを「平脱」と言い、漆を塗布した後、木炭で研ぎだす方法を「平文」(ひょうもん)という。奈良時代に日本にぎほ宇賀伝来して盛んに行われた。 文様は平文では漆面より平文の方が高くなる。平安時代以後は蒔絵技法の一つとして「金貝」&(かながい)などと呼ばれた。
螺鈿との違い
技法は両者で似ているが、ヤコウカイ、琥珀、鼈甲を使うものを螺鈿といい、金、銀を用いたものを平脱または平文という。
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