割畑1号墳 ― 2026年06月24日 00:08
割畑1号墳(わりばたいちごうふん)は福岡県福津市に所在する古墳時代中期から後期にかけて利用された円墳である。
概要
割畑1号墳は、福岡県福津市(旧・福間町)にある福間割畑遺跡中の古墳である。遺跡の周辺には、「世界遺産」の構成資産である新原・奴山古墳群がある。
福間割畑遺跡では弥生時代の集落跡と、6から7世紀を中心とした古墳群(割畑1号墳を含む福間割畑古墳群など)が確認されている。割畑1号墳は径10mの円墳である。副葬品として、分離式神獣鏡B系の銅鏡(径7.3cm)のほか、刀4点、鉄鏃1点、鉄鋌11点、斧1点、鑿1点、鉇2点、鏨3点、刀子2点、鑷子1点など多数の鉄製品が出土した(岩本崇(2023))。特に鉄素材として流通した鉄鋌が11点重ねて副葬されていたことで知られる。割畑1号墳の造営時期は5世紀前半(第1主体部)および6世紀前半(第2主体部)と推定されている。
亀田修一(2004)によれば、割畑1号墳から百済系の韓式系土器が出土し、古墳の周辺地域の津丸西ノ後遺跡や津丸南天神遺跡、割畑遺跡などで朝鮮半島特有の床暖房システム「オンドル」を備えた竪穴住居跡が多数検出されていると指摘する。当地域は、百済と倭国を結ぶ外交や軍事の拠点であったと考えられている。 出土した銅鏡や鉄鋌は、当時の百済を含む広域的な交流関係を考えるうえで重要な資料とされる。また宗像地方の古代史で重要な意味を持つ遺跡とされている。
アクセス
- 名称:割畑1号墳
- 所在地:福岡県福津市中央(旧・宗像郡福間町大字割畑766他)
- 交通: JR福間駅から東へ約1.5km、徒歩約20分
参考文献
- 井浦一(1999)「福間町文化財調査報告書14:福間割畑遺跡」福間町教育委員会
- 岩本崇(2023)「鏡からみた沖ノ島祭祀の展開」沖ノ島研究 9,pp.1-27
- 亀田修一(2004)「古墳時代の渡来人」下関市立考古博物館 研究紀要 8,pp.1-26
- 花田勝広(2010)「宗像地域の古代史と遺跡概説」むなかた電子博物館紀要 第2号
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