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刀子2023年05月30日 23:39

刀子(とうす,knife)は現在のナイフや小刀に相当する短い刃物である。

概要

古墳時代に多数の古墳から出土しており、副葬品として一般的である。奈良時代では文房具のひとつとして使われた。木簡や竹簡の文字を書き間違えたとき、それを削って修正するために使われた。紙は当時、貴重であった。切る部分の刀身、持つ部分の柄、刃の部分から柄の一部を収納する鞘などで刀子は構成される。 大阪府大阪市平野区の喜連東遺跡出土の「刀子と錫装の柄」は古墳時代中期(5世紀後半)で、大阪文化財研究所保管が保管する。

正倉院

  • 烏犀把漆鞘樺纒黄金珠玉荘刀子
  • 小三合水角鞘御刀子
  • 緑牙撥鏤把鞘御刀子
  • 十合鞘御刀子
  • 小三合水角鞘御刀子
  • 黄楊木把鞘刀子
  • 青石把漆鞘金銀鈿荘刀子
  • 沈香把鞘金銀荘刀子
  • 黒柿把鞘金銀荘刀子

出土例

  • 青銅刀子 - 三崎山遺跡(山形県飽海郡遊佐町)では大陸との交易によって入手したとみられる約3000年前の刀子が出土した。
  • 帯執り金具のついた刀子 - 十五郎穴横穴墓群館出第35号墓(茨城県ひたちなか市)
  • 刀子2 - 埼玉稲荷山古墳から出土

合子2023年05月30日 23:40

合子(ごうす/ごうし,combination)は蓋付の小さい容器である。

概要

素材は金属器、漆器、陶磁器などがある。

正倉院

  • 銀平脱合子
  • 黄銅合子
  • 赤銅合子
  • 青斑石鼈合子
  • 金銅花形合子
  • 佐波理合子
  • 刻彫梧桐金銀絵花形合子
  • 金銅大合子
  • 金銅花形合子
  • 檜薬合子
  • 槻薬合子

出土品

蝋燭2023年05月30日 23:43

蝋燭(ろうそく, candle)は紙や糸を芯にして、その周囲を円柱状に蠟を固めた成型した灯火用具である。

概要

蝋燭は日本の奈良時代に登場した。当時は中国から輸入された蜜蝋蝋燭と考えられる。 722年、元正天皇が大安寺に賜った品目の中に蝋燭がある(「大安寺伽藍縁起并流記資材帳」)。 平安時代の中頃、遣唐使の中止により、蝋燭の輸入が減り、補うために松脂(松やに)を使用した国内での製造が始まった。 1568年6月、「甲陽軍艦」に武田信玄が織田信長に蝋燭を進献したとされる。

屏風2023年05月30日 23:44

屏風(びょうぶ,folding screen)は部屋の仕切りや装飾に用いる調度品である。

概要

中国の漢時代では風よけの道具として使われた。686年(朱鳥元年)に新羅国から献上されたものが日本で最も古い屏風と言われる。現存最古の屏風は、8世紀に作られた『鳥毛立女屏風』である。奈良・平安時代は一隻六扇(六曲)が一般的である。当初の屏風は衝立であった。

開閉できる屏風

木で骨格を作り、鎌倉時代に紙製の蝶番が案出された。現在のように前後に開閉可能紙又は絹を張り、折り畳めるようにしたのは日本での発明である。屏風側から見て右側を右隻、左側を左隻という。

正倉院

  • 鳥毛篆書屏風
  • 鳥毛立女屏風
  • 鳥毛帖成文書屏風
  • 鳥毛帖成文書屏風
  • 山水夾纈屏風
  • 麟鹿草木夾纈屏風
  • 鳥木石夾纈屏風
  • 鳥草夾纈屏風
  • 臈纈屏風

挟軾2023年05月30日 23:44

挟軾(きょうしょく)は脇に置いてそれにもたれかかり、体を休めるために用具である。

概要

古事記や日本書紀では「几」(おしまずき)、奈良時代に「挟軾」(きょうしょく)とよぶ。平安中期からは「脇息」という。

日本書紀

  • (原文)雄略天皇九年夏五月条 是時、韓子宿禰、從後而射大磐宿禰鞍几後橋。
  • (訳) 是時韓子宿禰は従後に従い、大磐宿禰の鞍几後橋を射った。
  • (意味) 鞍几後橋は鞍の後ろの部分の高くせり上がっている部分を指す。 韓子宿禰は蘇我韓子で蘇我満智の子で大磐の射返しで落馬して死亡する。 蘇我韓子の孫は蘇我馬子である。

料紙2023年05月30日 23:45

料紙(りょうし)は典籍や経典等の文字を書くときに使用する紙である。

概要

加工・装飾されたものが多く、染紙、ぼかし染め、砂子振、金箔振、貝引きなどなど様々な手法がある。

装飾料紙

奈良時代には「漉き染め(すきぞめ)」「吹き染め(ふきぞめ)」などの染紙や、金や銀の細かい箔を散らした装飾料紙などがある。

正倉院

  1. 国家珍宝帳の料紙
  2. 楽毅論の料紙

麻紙2023年05月30日 23:46

麻紙(まし)は麻を漉いて紙にしたもの。麻を原料として紙漉きをした和紙。

概要

麻紙に染めて色を付けたものを色麻紙という。黄色の麻紙を「黄麻紙」、赤色の麻紙を「赤麻紙」、染がないものを「白麻紙」という。麻の繊維が強靭で長いため、原料の段階で叩解をより多く施すなど扱いが難しい素材である。

用途

文書をはじめ典籍、経典等の文字を書くときに使用される。麻紙は白麻、黄麻を原料とした紙であり、特に奈良時代から平安時代初期に多く使われた。

使用例

  • 雑集 - 本紙白麻紙47張
  • 杜家立成 - 本紙色麻紙19張
  • 楽毅論 - 本紙白麻紙3張
  • 色麻紙 - さまざまな色の麻紙を巻き重ねた料紙。
  • 藤原公真跡屏風帳 - 本紙白麻紙1張
  • 国家珍宝帳 - 本紙白麻紙18張