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石匙2023年11月23日 17:01

石匙(いしさじ)は縄文時代の石器のひとつで、ナイフのような「刃」の付いた石器の一種である。「石匕」とも呼ばれる。

概要

縄文時代を代表する石器の一つで、打製石器石器の1つである。1か所につまみのような出っ張りがあるのが特徴である。縄文時代早期に出現し、前期に全国的にみられる鋭利な刃部を持つ石器であった。日本列島全体に分布し、東北日本に多く、関東・中部より西ではやや少ない傾向がある。 明治期に「石匙」という呼称がつけられ、体系的な研究が行われた。 「刃器(スクレイパー)」と呼ばれる、物を切ったり削ったりすることができる道具の仲間としても分類される。その刃器中で、つまみのような突起状の部位を有するものを、石匙として分類している。

用途

動物などを解体・調理するナイフ、木・骨などを削る工具が想定されている。使用痕の観察から動物質の皮・肉・角・骨や植物質の木などを加工するために用いられた万能ナイフと考えられている。つまみの部分にひもを掛け、腰などに下げたとされる。

出土

  • 石匙 - 青森県弘前市十腰内出土、縄文時代(後~晩期)・前2000~前400年
  • 石匙 - 尾元遺跡、揖斐郡揖斐川町徳山、縄文時代

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