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赤木遺跡2025年02月26日 00:32

赤木遺跡(あかぎいせき)は宮崎県延岡市にある旧石器時代の遺跡である。

概要

西門川地域の中心部の上井野地区から南へ約5キロメートルの三ヶ瀬川に張り出した段丘上に立地する。標高は約50mである。1985年に調査された赤木遺跡第1地点 (第1図) は、 切出し形ナイフ形石器や剥片尖頭器を中心とする一群と細石器を中心とする一群の2つの文化層が確認されている。石材は流紋岩である。1985年に調査された赤木遺跡第1地点 (第1図) は、姶良Tn火山灰(AT)上位に 切出し形ナイフ形石器や剥片尖頭器を中心とする一群と細石器を中心とする一群の2つの文化層が確認されている。 2004年に調査された赤木遺跡第8地点の第二次調査 (第5図) では、5つの石器群が確認されている。第Ⅰ石器群では 小形のナイフ形石器が確認された。AT上位として、第Ⅱ石器群ではAT直上からナイフ形石器や石核が確認された。 第Ⅲ石器群では、 剥片尖頭器・角錐状石器・ナイフ形石器・台形石器が共伴して確認された。第Ⅳ石器群では、 剥片尖頭器・ナイフ形石器・台形石器が共伴し、横長剥片も確認された。第Ⅴ石器群では、 細石刃核・ナイフ形石器・台形石器・石鏃・円形掻器が共伴し、 横長剥片も確認された。 宮崎県東臼杵郡門川町教育委員会(1999)では、北東部で縄文時代後期の土器片、すり石、たたき石、石皿、剥片石器、石錘、などが出土したとされる。赤木遺跡第8地点 (第三次調査) では大きく4時期に分けられる旧石器時代の遺構・遺物が確認された。 第Ⅰ期では礫器、剥片 、石核、砕片、、敲石が出土した。第二期では薄手の縦長な剥片を利用した小形のナイフ形石器 が特徴的である。そのほか二次加工剥片、微細剥離ある剥片、剥片、抉入石器、石核、砕片、敲石が出土した。第三期ではナイフ形石器、 角錐状石器、 剥片尖頭器、 台形石器、 掻器・削器を共伴したのが特徴的であった。剥片尖頭器は、 抉りが明確であり、 基部のみに加工のあるものもある。第Ⅳ期は細石刃核、 細石刃、 ナイフ形石器、 角錐状石器、 削器を共伴するのが特徴である。石刃、細石刃核、ナイフ形石器、角錐状石器、削 器、二次加工剥片、微細剥離ある剥片、剥片、石核、砕片、磨石、敲石が出土した。

調査

遺構

  • 石器集中
  • 礫群
  • 土坑

遺物

  • 細石器
  • ナイフ形石器
  • 剥片尖頭器
  • 角錐状石器
  • 台形石器
  • 削器
  • 掻器
  • 接合資料
  • 剥片
  • 石核
  • 敲石
  • 磨石
  • 台石
  • 剥片尖頭器
  • スクレイパー
  • 礫器
  • 石錐
  • 細部調整のある剥片
  • 微細剥離ある剥片
  • 使用痕のある剥片

指定

展示

考察

アクセス

  • 名称:赤木遺跡
  • 所在地:宮崎県東臼杵郡門川町大字川内字赤木
  • 交 通:

参考文献

  1. 宮崎県東臼杵郡門川町教育委員会 (1999)「赤木遺跡発掘調査概報」
  2. 宮崎県埋蔵文化財センター(2008)「赤木遺跡第8地点発掘調査報告書」

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