池の上6号墳 ― 2026年06月12日 00:05
'池の上6号墳(いけのうえろくごうふん)は、福岡県朝倉市(旧甘木市)に所在する「池の上・古寺墳墓群」を構成する古墳である。
概要
池の上6号墳を含む池の上・古寺墳墓群は朝倉市街地を見下ろす丘陵上に築かれた大規模な墓地遺跡である。 池の上・古寺墳墓群は主として5世紀初頭に営まれた墓地遺跡である。 池の上6号墳は、福岡県朝倉市の池の上・古寺墳墓群を構成する5世紀前半の古墳で、日本列島最古級の馬具や豊富な鍛冶具が出土したことで知られる。 伽耶地域(朝鮮半島)の土器の影響を強く受けた遺物が出土している。橋口達也氏らが編纂した甘木市教育委員会(1979)には、詳細な発掘成果や土器の型式分類が記載されている。 初期須恵器も多数出土しており、朝鮮半島から伝わった製作技術を反映すると考えられている。出土器種には広口壺、短頸壺、直口壺、袋口壺、有蓋高坏、鉢形器台、把手付鉢などがある。広口壺、短頸壺、直口壺、袋口壺、有蓋高坏、鉢形器台、把手付鉢が出土している(柳田康雄(1998))。 池の上・古寺墳墓群からは武器(刀・剣・鏃等)、鍛冶具、装身具(勾玉・管玉・耳環等)が出土している。
騎馬文化
池の上6号墳は、日本列島初期の騎馬文化を考える上で重要な古墳として知られている。 池の上6号墳からは5世紀前半の鉄斧・鉄鋏・鉄鎚等、初期馬具(鞍金具、轡が出土している。これらは日本列島における最古級の出土例とされる。豊富な鉄器が出土したことで知られる重要な遺跡となっている。さらに鍛冶具として鉄斧、鉄鋏、鉄鎚など、当時の鉄器生産や加工の技術水準が分かる遺物が出土している。 古墳から出土した初期の「轡」は、日本列島における騎馬の風習や乗馬文化の始まりを知る上で重要な資料となる。5世紀の馬具は朝鮮半島から伝わったとされており、朝鮮半島との交流や渡来系集団との関係を示唆する資料と考えられている。池の上6号墳から出土した馬具や鉄器などの資料は、朝倉市甘木歴史資料館で展示されている。
アクセス
- 名称:池の上6号墳
- 所在地:福岡県朝倉市大字堤字池の上
- 交通:
参考文献
- 甘木市教育委員会(1979)『甘木市文化財調査報告5:池の上墳墓群』甘木市教育委員会
- 高久健二(2009)「古代の埼玉と東アジア」講演資料
- 堀哲郎(2016)「日本列島への騎馬文化の導入とその展開」専修大学社会知性開発研究センター古代東ユーラシア研究センター年報 巻 2,pp.17-45
- 柳田康雄(1998)「朝倉窯系初期須恵器」『一般国道3号線筑紫野バイパス関係埋蔵文化財調査報告:諸田仮塚遺跡5』,pp.96-104、福岡県教育委員会
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