Bing
PVアクセスランキング にほんブログ村

小野毛人2023年07月23日 15:34

小野毛人(おののえみし,?- 677)は飛鳥時代、天武期の官人である。 小野妹子の子である。

概要

史書では業績は不明であるが、1613年(慶長18年)に現在の京都市左京区上高野で出土した小野毛人の墓誌(国宝)により経歴が判明した。 墓誌は鋳銅製で、文字を刻んだ後に鍍金する。文字は両面にあり、表に小野毛人が天武朝に仕え、納言の職にあって後の刑部卿で大錦上(正四位に相当する地位)にあったと記す。 677年12月上旬に造営し、埋葬したとされる。子息の小野毛野薨伝では、毛人の冠位は小錦中とされているため、没後に大錦上の贈位を受けた可能性がある。 金銅小野毛人墓誌は崇道神社の所有であるが、京都国立博物館が保管する。長さ58.9cm・幅5.9cmの短冊形の銅板で、表に1行・26字、裏に1行・8字と少し下げて埋葬した年月を記す。合わせて48字の銘文が陰刻される。

  • (原文表) 飛鳥浄御原宮治天下天皇御朝任太政官兼刑部大卿位大錦上
  • (原文裏) 小野毛人朝臣之墓営造歳次丁丑年十二月上旬即葬

参考文献

  1. 坂本太郎, 井上光貞,家永三郎,大野晋 (1994)『日本書紀』岩波書店
  2. 青木和夫, 笹山晴生, 稲岡耕二,白藤礼幸(1992)『続日本紀』岩波書店
  3. 金銅小野毛人墓誌、京都国立博物館

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://ancient-history.asablo.jp/blog/2023/07/23/9604235/tb