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杏葉2023年08月31日 08:38

杏葉(ぎょうよう)は馬具の一種で,馬の尻部に取り付けたり胴部から垂下される装飾品である。垂飾の1種である。

概要

権力者が 馬を豪華に飾り立てて権力をを誇示するために作った。 帯革に取り付けられる。初期のものは装飾性が乏しいが、その後、剣菱形、楕円形、鐘形などが現れる。剣菱形杏葉は鈴付きなどがあり、装飾性が次第に顕著となる。杏葉は轡に付けられる鏡板と同種のものがセットになることが多い。青銅製、鉄地金銅張、金銅製などがある。 透し彫りを持つ杏葉は,朝鮮半島の新羅から伝わった。倭国と新羅の交流を示す器物といえる。騎乗には必要がないものであるが、飾ることが目的のため、意匠が凝らされ、さまざまな形や文様の杏葉が作られた。 形状が杏(あんず)の葉に似るために命名されたと考えられる。馬具の杏葉は、古墳時代の鞍や後の唐鞍の鞦(しりがい)につけた装飾具である。

出土例

  • 心葉形杏葉 二塚古墳出土、福山市、7世紀前半
  • 双鳳文杏葉 珠城山三号墳 出土、奈良県、古墳時代 6世紀
  • 心葉形杏葉  新羅慶州市出土、金銅製、韓国国立中央博物館
  • 心葉形杏葉 持田古墳群出土、宮崎県児湯郡高鍋町、古墳時代後期 6世紀

参考文献

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