勾玉 ― 2023年08月10日 20:02
勾玉(まがたま)は縄文時代、弥生時代から古墳時代の装身具である。曲玉とも記される。
概要
「曲っている玉」が語源といわれる。日本の勾玉の歴史は約5000年前にさかのぼる。多くは逆C字型に湾曲し、膨らんだ頭部に孔がある。縄文時代の勾玉は多種の材料を用い、形も一定でない。 「三種の神器」のひとつに勾玉がある。翡翠の勾玉は祭祀の捧げ物や死者の副葬品に用いられた。
地域
発達した勾玉は朝鮮半島と日本に限られる。日本や朝鮮の一部地域で発見される。起源については獣牙起源説、月神象徴説、胎児模倣説、半環石起源説等がある。
使い方の変遷
縄文時代は丸く膨らんだ端に穴を開けて紐を通し、首飾りとした。古墳時代には、勾玉は威信財となった。頭の部分は日(太陽)、尾の部分は月を表すとの説がある。
材料
弥生時代は硬玉、ガラス玉、蛇紋岩石製が多い。古墳時代前期は硬玉製で形が優美となる。中期は碧玉、後期は瑪瑙性が多くなるが金属製もある。勾玉には翡翠など緑色の石が多い。
表記
参考文献
- 江上波夫(1993)『日本古代史辞典』大和書房
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